【開催報告】フレイル・認知症予防声かけシンポジウム2026
2026年10月22日(木)、衆議院第一議員会館にて「フレイル・認知症予防声かけシンポジウム2026」が開催され、同時開催の「声かけ出陣式」とともに「フレイル・認知症予防 声かけプロジェクト」が始動しました。
開催概要
| 日時 | 2026年10月22日(木)10:00〜12:30 |
|---|---|
| 会場 | 衆議院第一議員会館 地下セミナールーム |
| 内容 | シンポジウム/プロジェクト始動「声かけ出陣式」/講演/官民連携パネルディスカッション |
| 事務局 | フレイル・認知症予防 声かけプロジェクト事務局(一般社団法人ジャパンデザイン) |

「声かけプロジェクト」とは
毎年の健診データを活用して一人ひとりのリスクを把握し、地域のみんなで声をかけ合うことで、フレイル・認知症の早めの気づきと予防につなげる官民連携の取り組みです。次の4者が役割を分担して進めます。
実行委員長・酒谷 薫による講演
プロジェクト実行委員長の酒谷 薫(医療法人社団醫光会 おうちで笑顔クリニック 理事長)が「健診データのAI解析によるフレイル・認知症予防」と題して講演しました。
認知症は、すでに身近な課題
(2022年推計)
高齢者数(2022年推計)
対策で予防・先送りしうる割合
出典:厚生労働省研究班 報告(2024年公表)、Livingston G, et al. Lancet 2024(講演資料より)
高齢者の約3.6人に1人が認知症またはMCIとされる時代です。また、栄養・身体・社会参加の衰えは互いに影響し合い、フレイルと認知機能の低下が悪循環になりやすいことから、早い段階で「からだのサイン」に気づくことが予防の鍵になると話しました。
AICOG®:健診データから脳と身体の健康を読み解く
自治体では「認知機能検査は受検のハードルが高い」「支援が必要な人を早い段階で把握しにくい」「蓄積された健診データが予防に活かしきれていない」といった課題があります。AICOG®(アイコグ)は、すでに受けている健診の血液検査データをAIで解析し、脳と身体の健康度を3段階のリスク区分で示します。
血液検査の結果
一体的に評価
3段階で表示
早めに届ける
- 追加の採血や特別な機器は必要ありません
- 過去の健診データも解析でき、地区別・年代別のリスク分布を把握できます
- 診断を行うものではなく、相談・受診につなげる「気づき」のためのツールです
講演では、山梨県の自治体で約1万8千件の健診データを解析し、地域の認知症リスクの推移を見える化した事例も紹介されました。

声かけの4つの柱
熱中症予防の声かけと同じように、短く、誰でも使える言葉で地域に広げていきます。
しっかり食べていますか?たんぱく質やバランスのよい食事で、低栄養を防ぐ
今日は外に出ましたか?歩く・体を動かす習慣で、筋力を保つ
最近、誰かと話しましたか?通いの場や地域活動で、孤立を防ぐ
健診の結果、見直しましたか?血圧・血糖などの数値の変化に気づく
リスクに応じた声かけ
限られた人員でも、声かけが最も必要な人へ優先的に届けられるよう、リスク区分ごとに声かけの内容とつなぎ先を分けています。
| 区分 | 声かけの内容 | 主なつなぎ先 |
|---|---|---|
| 低リスク | 今のよい生活習慣を続けるための啓発・情報提供 | 健康教室・地域イベント |
| 中リスク | 栄養・運動・社会参加の具体的な取り組みを勧める声かけ | 通いの場・介護予防教室・企業の健康プログラム |
| 高リスク | 保健師などによる個別の声かけ・相談、医療との連携 | 地域包括支援センター・もの忘れ相談・かかりつけ医 |





